アスター電機株式会社

ISO13485 創業45年 医療機器受託製造32年

IEMAS

IEMAS
Awake Surgery Tool Intraoperative Examination Monitor for Awake Surgery

『IEMAS』とは?

「患者の言葉を守るために」
脳腫瘍手術後の後遺症のリスクを低くする検査機器の開発

東京女子医科大学・安久工機・岩手医科大学・アスター電機


弊社では、東京女子医科大学様、安久工機様と共同で『IEMAS』の開発を平成23年より経済産業省の支援を受けて平成25年より販売開始しています。

課題解決事業での取り組み

課 題 :
脳の「高次機能部位」近くの手術の難しさ

手術で脳に小さい傷がつくと、傷の場所によっては話せなくなったり、字が読めなくなったり、計算ができなくなったりします。脳のこれらの場所を「高次機能部位」と言います。

高次機能部位の位置は個人差があるので、手術中に患者さんを麻酔から覚まして、正確な位置を調べながら手術を行います(覚醒下手術*)。

具体的には、執刀医が脳のある部分を弱い電気刺激で数秒間だけまひさせます。そのタイミングに合わせて、患者さんに文字を読んでもらったり、物の絵を見せて名称を答えてもらいます。もし患者さんが答えることができれば、まひした部分は高次機能部位ではないことが確認できるわけです(術中高次機能検査)。

しかしこの検査は、タイミングを合わせることがなかなか難しく、また、患者さんが正しく答えられたかどうかを判定するのも簡単ではありません。さらに、長時間電気刺激したり何度も電気刺激をやり直すと、患者さんの脳に悪影響を与えることもあります。このため、術中高次機能検査ができる病院はごく限られていました。

解決策:
IEMASは、術中高次機能検査の際に以下の機能を提供する装置です

(1)文字や絵を患者さんにタイミングよく、見やすく表示する機能

(2)患者さんが正しく答えられたかどうかを判定するのに必要なあらゆる情報を集約して、執刀医に見せる機能

(3)これらの情報を記録して、いつでも検査結果を再確認出来るようにすることで、無用なやり直しを減らす機能IEMASを使って、多くの病院で術中高次機能検査ができるようになるでしょう。

覚醒下手術とは?

全身麻酔をすると高次機能部位も眠ってしまうので、 その位置を調べる方法がありません。そこで、脳手術 の途中で全身麻酔を覚まし、鎮静剤と局所麻酔だけ で手術を行います。
脳自身は痛みを感じません。

映像とデジタル技術による視覚反応検査(タスク)、多様な情報表示、同時録画

時間軸の同期記録ができる新しい概念のモニタリング装置
さらなるメリット リアルタイムでの同時記録 安全な手術に貢献 手術中の録画情報 手術の成績向上・後進の医療技術の向上に反映

脳の手術位置、患者モニターの絵、患者の表情、MRI、覚醒度などの情報をリアルタイムで表示、同時記録

モニターの絵で患者が見やすく、検査が的確になり手術の精度がアップ」

脳の手術位置、患者モニターの絵、患者の表情、MRI、覚醒度などの情報をリアルタイムで表示、同時記録

覚醒下手術のためのみならず、 患者の状態・神経機能を 同時に記録できるのは 初めてで、
かつ操作の位置 情報まで示し時間軸を同期 して記録できる全く新しい 概念のモニタリング装置です。
状況を一度に把握し、意思決定 をするための重要な情報 の集合体となります。

IEMAS カタログ